嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん３ 死の礎は生

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 3 死の礎は生 (電撃文庫 い 9-3)

バレンタインの季節。街では複数の動物殺害事件が起きていた。そして僕はバレンタインデーに夜道で死んだはずの妹を見かけ、その翌日についに人間が殺される事件が発生した。

一巻でとてもインパクトのあったこの作品は、3作目に入ってからはみーくんの語りに重きを置いているような気がした。
「みーくん」の語りであるためか、どうでも良い内容についてクドクドと話しているので読了まで普通のライトノベルより時間がかかった様な気がしなくも無い。

これ、別に殺人事件は必要なかったんじゃ・・・

いや、まあ起きなければかなりつまらない物になってしまっていたのでしょうけど。今回の物語のメインは「にもうととみーくんとまーちゃん」なのだと思います。またもや過去の事が掘り返されることによってみーくんの自己が揺らぎ、紆余曲折を経て自分を再認識する。これが今回一番の面白いところなんじゃないかな？なので他の事件は盛り立て役だったのかもしれない。

グロ多め

そんなに比較はしていないけれど、グロは多かったんじゃなかろうか。文章を読んでいているとゾッとするところが多々あった。とくにまーちゃん。頑張り過ぎ。
そういやどこかで「まーちゃんはヤンデレ」と書いていたのを見て、少し疑問に思って調べてみたのだけれど「精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子」や「好意をもったキャラクター（「デレ」）が次第に精神的に病んだ状態になることをいう」*1という意味らしい。たしかにまーちゃんは精神を病んでいながらみーくんが好きだから、前者に当てはまるのか。私は単にヤンデレといえば後者タイプの「好きな人の体を傷つけたり切り取ったりしてしまう女の子」*2だと思っていました・・・。反省。
しあかしまあ、このみーくんとまーちゃんのバカップルっぷりは凄いねー。みーくんがずっとDV受けてるのにも関わらずまーちゃんに尽くしている姿には感動したｗ一応みーくんにも痛覚はあるだろうに、嫌にならないのか・・・・・・愛なのか。

狂った人が多い

登場人物が個性豊かなのではなく狂いすぎてる・・・。作者は一体どうやってこれらの人物を創り、心理を考え、書いてきたのか。作者もなんかパーなんじゃないかと思えてきますね。
あ、あと殺伐としたこの作品にも一服の清涼剤が追加されました。柚々ちゃん可愛いよ柚々ちゃん。

まとめ

内容が充実してきた第3巻。かなり面白かった。次巻は何か、一波乱ありそうなので楽しみにしてます。

*1:wikipediaより引用

*2:ex：school　days